離婚届へ判を押せと迫る

離婚届だと…?「そう」何故?僕程、相応しき男性、他におらぬ筈!一体どこに不満を?「全部」全部?

「YES。顔含め、容姿やら外見。あと中身、酷過ぎる性格…」馬鹿な!日々美を追求し続け、毎日あれほど…。嘘だ!

「頼む、現実を見ろ。貴方と歩くのは、毎度赤面もの」うぅ。で、離婚届か。なら改善の機会を!今一度、僕にくれよ!

「無理だわ」不可能は無い。「貴方ほど傲慢で、人へ思いやりを持たぬ人間、他におらぬわ。絶対、改善出来ぬ。早く離婚届へ判を」

嗚呼…妻よ。夫捨てた後、君はどうする?「実家へ戻り、落ち着くわ。きっと良い縁談がまた…」

嘘をつけ!亭主と一方的に別れ、三十路過ぎ、バツイチなお前を、一体誰が…。「ほら」へ?「強い偏見。口じゃ美辞麗句を述べようと、内心人を見下す。一方的に罵詈雑言吐く」

う、でも離婚届は嫌!絶対押さぬ、同意お断りだ!「まったく、困ったものね」存分に困れ!それが復讐!「大丈夫」へ?「例え同意得られずも、家を出るから」畜生!